アクリル素材の特徴と効果

アクリル素材を選択した背景

製品の開発をするにあたって重要視したものの一つに、練習時はもちろん、ライブでも使用できるものであるべき。演奏家はオリジナル性も必要である事、見た目も含まれる事、耐久性も考慮しなければならないという事で透明であるアクリル(Acrylic)の素材に行き着きました。ABS樹脂やプラスチックも検討対象となりましたが音色や装飾性が満足できるものではありませんでした。

アクリル素材となり、プレイヤーには満足して頂けると自身をもっております。是非手にとってこの素晴らしい製品を体感して頂きたいです。

アクリル素材を選ぶ事によって生じた効果

透明度が高く比重も少ない事により演奏時につける事の違和感を最小限にした。
今後のカラーバリエーションはもちろん、ステッカーや3Dプリントによる装飾が可能となった。
素材の硬度が高い為傷がつきにくく、耐久性が長い。よって長くつかう事が可能である。

アクリルの性能
耐候性と耐久性(製品寿命) 透明の状態で10~20年程度の耐久性、着色したものは一部色が薄くなるものもあります。屋外での使用に関しても特に問題ありません。自動車等のレンズカバーもアクリルです。透明度や強度の低下は極めて低く、綺麗な状態のまま長く使用できます。
燃焼性(保管等の注意) 着火温度は400度でほぼ木材と同等となります。燃焼速度はゆっくりで引火性はありません。しかしながら炎や高温源には近づけない用後注意下さい。
膨張性(熱膨張の度合い) 温度変化で長さ1mに付き10℃変化すると約0.7~2mm伸縮します。また湿度によっても伸縮しますので、取り付けの際にはクリアランス(隙間)をみることが必要です。
電気絶縁性 高電圧に耐え、絶縁材料として広く利用されております。
使用可能温度(保管等の注意) 使用温度は−40度から+65度です。高温になると変形する可能性もありますので夏場等での車内放置等は注意して下さい。 
硬度(表面の傷つきにくさ) アクリルの硬度は、ほぼアルミニウムと同等です。研磨により再仕上げが可能ですが研磨方法等による傷等の保証はいたしかねます。
衝撃強度 耐衝撃強度はガラス1に対し、10~16倍。