5%という戻し量

モニター量の決定

Trumpetという楽器の特性上、自分の耳には音が届きにくいのは演奏者がかかえる悩みとして有名でした。
かといって全ての音が自分に戻ってくるとなると純正出音方向に音が出ていない事になる。
どのレベルまでが自分の音としてモニターしやすく、純正方向の減衰が少ないか試してみるしかありませんでした。
試行錯誤した結果5%程度までであれば純正方向の減衰がわからず、自分の音色がモニターできるという事に辿りつきます。

副産物として装置を装着する事によって横方向に音が届くとう想像していない効果が好評であった事でした。
隣の音が聞こえるからアンサンブルしやすい、ピッチをあわせるのに聞き耳を立てなくても聞こえてくるというのです。
横方向に聞こえるというのは製作者から見ると設計の段階で消すべき要因ではありましたが、実際のトランペッターの協力を得て作っていけたことでメリットとして残りました。是非並んで吹かれるビッグバンド等で経験して頂きたいと思っております。